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線虫の咽頭ポンピング運動に対する放射線影響とその経時変化

Effects of ionizing radiation on pharyngeal pumping in $textit{C. elegans}$ and its time course

鈴木 芳代; 坂下 哲哉; 服部 佑哉; 辻 敏夫*; 小林 泰彦

Suzuki, Michiyo; Sakashita, Tetsuya; Hattori, Yuya; Tsuji, Toshio*; Kobayashi, Yasuhiko

有人宇宙飛行のリスクや放射線治療の副作用を考える際には、生命維持に必要な生体機能に対する放射線被ばくの影響を知ることが重要である。発表者らはこれまでに、運動制御を担う神経が既知である線虫$textit{C. elegans}$を対象として放射線の影響を調べ、放射線により全身運動が一時的に低下することなどを明らかにした。本研究では、全身運動とは異なる運動への放射線影響を明らかにするために、咽頭筋のポンピング運動(咀しゃく・嚥下)に着目した。線虫に$$^{60}$$Co$$gamma$$線を照射し、照射直後から8時間後まで2時間おきに咽頭筋の運動を撮影した画像をもとに3秒間のポンピング回数を計数した。照射直後、線虫の咽頭のポンピング運動は、全身運動と同様、線量依存的に低下した。照射群の分布は、運動を停止する群と通常の運動を継続する群の二峰性の分布となり、全個体の運動が一様に低下する全身運動の結果とは質的に異なっていた。また、ポンピング運動は、照射後2時間で照射前と同程度まで回復し、その回復率は全身運動よりも高かった。以上から、放射線による運動低下のメカニズムは、運動の種類によって異なる可能性が示唆された。

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