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共鳴非弾性X線散乱によるSr$$_2$$IrO$$_4$$の電子励起

Electronic excitations of Sr$$_2$$IrO$$_4$$ by RIXS

石井 賢司; Jarrige, I.; 吉田 雅洋; 池内 和彦*; 水木 純一郎; 大橋 啓*; 高山 知弘*; 松野 丈夫*; 高木 英典*

Ishii, Kenji; Jarrige, I.; Yoshida, Masahiro; Ikeuchi, Kazuhiko*; Mizuki, Junichiro; Ohashi, Kei*; Takayama, Tomohiro*; Matsuno, Jobu*; Takagi, Hidenori*

近年、$$5d$$遷移金属を含んだ化合物において、強いスピン軌道相互作用に由来した特異な電子状態に注目が集まっている。その典型物質であるイリジウム酸化物Sr$$_2$$IrO$$_4$$は、スピン軌道相互作用と電子相関の効果によってギャップが開いたモット絶縁体であると考えられており、その電子状態をさまざまな分光法で検証することは重要である。われわれは、放射光X線を用いた電子励起の観測手法である共鳴非弾性X線散乱(Resonant Inelastic X-ray Scattering: RIXS)をこの系に適用し、Irの$$L_3$$吸収端での実験を行った。$$2p_{3/2}$$から$$5d$$軌道への遷移に対応する$$L_3$$吸収端の波長は約1${AA}$であり、励起の運動量依存性が観測可能である。まずは、1eV程度の比較的低いエネルギー分解能で、モットギャップを越える励起の分散関係を調べることを目的とした測定を行った。$$5d$$遷移金属の$$L$$吸収端を利用したRIXSの研究は、これまでにPt触媒に関する一報があるのみであり、本研究には分光学的な進展としての意義もある。

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