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照射された生鮮果実パパイヤの迅速ESR検知法

A Rapid detection for irradiated fresh papayas using ESR spectroscopy

菊地 正博; 下山 雄平; 鵜飼 光子*; 小林 泰彦

Kikuchi, Masahiro; Shimoyama, Yuhei; Ukai, Mitsuko*; Kobayashi, Yasuhiko

電子スピン共鳴法を用いて、照射により生パパイヤに誘起されたラジカルの直接的検出を行った。本法は、生鮮果実のラジカル測定で凍結乾燥処理を要しないため、これまでより迅速に検出できる。フィリピン産の生パパイヤを$$gamma$$線照射し、その果肉と果皮を液体窒素温度でESR測定した。測定条件の最適化により、生のパパイヤから1本線のメインピークと一対のサイドピークを検出することができた。さらに、果肉の凍結乾燥検体のサイドピークは、照射2週間後でも照射・非照射の識別が可能であった。したがって、照射された生鮮果実を対象としたESR法では、最初に、果肉を用いて液体窒素温度で測定して簡易判別を行い、次の段階では、凍結乾燥検体を用いて常温で判別する検知スキームが有効であると考えられる。

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