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重い電子系の有効質量に対する伝導電子-$$f$$電子間クーロン相互作用の効果

Effect of the Coulomb interaction between the conduction and $$f$$ electrons on the mass enhancement in heavy electron systems

久保 勝規 

Kubo, Katsunori

近年、CeCu$$_2$$Si$$_2$$などに対して、価数揺らぎによる超伝導が議論されている。その価数揺らぎを期待する根拠は有効質量の変化である。$$f$$電子の価数$$n_f$$と有効質量$$m^*$$との間には、周期アンダーソンモデルで$$f$$電子間のクーロン相互作用$$U$$を無限大にした場合に、$$U$$=0の場合の電子質量を$$m$$として$$m^*/m=(1-n_f/2)/(1-n_f)$$という関係が成り立つ。しかし、この関係式が価数揺らぎの大きいモデルに対してどの程度適用できるかは明らかではない。また、CeCu$$_2$$Si$$_2$$では圧力によって$$n_f$$は単調に減少するが、有効質量は非単調に変化する。これは上記の関係式からは期待されない振る舞いである。そこで本研究では伝導電子と$$f$$電子間の相互作用$$U_{cf}$$を取り入れた拡張周期アンダーソンモデルにグッツヴィラー近似を適用し、有効質量の振る舞いを調べた。その結果、$$U_{cf}$$が大きい場合には中間的な価数の領域で有効質量が増大し、$$f$$準位を変化させたときに$$n_f$$は単調に変化するが有効質量は非単調に変化することがわかった。

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