偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の開発,2

Development of magnetic field imaging technique using polarized pulsed neutrons, 2

篠原 武尚   ; 酒井 健二 ; 甲斐 哲也   ; 大井 元貴 ; 佐藤 博隆; 原田 正英   ; 及川 健一   ; 前川 藤夫  ; 相澤 一也  ; 新井 正敏; 鈴木 淳市*; 鬼柳 善明*

Shinohara, Takenao; Sakai, Kenji; Kai, Tetsuya; Oi, Motoki; Sato, Hirotaka; Harada, Masahide; Oikawa, Kenichi; Maekawa, Fujio; Aizawa, Kazuya; Arai, Masatoshi; Suzuki, Junichi*; Kiyanagi, Yoshiaki*

J-PARCの物質・生命科学実験施設においてパルス中性子を用いたエネルギー分析型中性子イメージング法の開発を進めている。この手法ではこれまでの中性子イメージング法とは異なり、中性子透過率のエネルギー依存性の検討を通じて、観測対象内部の結晶構造や元素分布に関する情報を取得することが可能となる。本研究では、特に中性子の磁気モーメントと磁場との相互作用を活用することにより、元来不可視である磁場を画像化する磁場イメージング法の開発に取り組み、磁場情報を定量的に可視化する手法の開発を行っている。今回、これまで行ってきた1次元での偏極度変化の波長依存性の解析を発展させ、3次元での偏極度解析手法を導入し、磁場ベクトルの可視化法の開発に取り組んだ。また、軟磁性材料の内部磁場分布の可視化試験を応用研究として行い、試料内部の磁区構造を反映する磁場分布を得た。発表では、偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の原理と最近の実験結果について報告する。

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