AVFサイクロトロンの運転・整備状況

Operation of the AVF cyclotron

奈良 孝幸; 石堀 郁夫; 倉島 俊; 吉田 健一; 湯山 貴裕; 石坂 知久; 横田 渉; 奥村 進; 宮脇 信正; 柏木 啓次; 百合 庸介; 吉田 敏浩*; 吉田 剛*; 赤岩 勝弘*; 居城 悟*; 狩野 智*; 伊原 彰*; 高野 圭介*; 斉藤 宏行*

Nara, Takayuki; Ishibori, Ikuo; Kurashima, Satoshi; Yoshida, Kenichi; Yuyama, Takahiro; Ishizaka, Tomohisa; Yokota, Wataru; Okumura, Susumu; Miyawaki, Nobumasa; Kashiwagi, Hirotsugu; Yuri, Yosuke; Yoshida, Toshihiro*; Yoshida, Tsuyoshi*; Akaiwa, Katsuhiro*; Ishiro, Satoshi*; Kano, Satoshi*; Ihara, Akira*; Takano, Keisuke*; Saito, Hiroyuki*

TIARAの主要加速器であるAVFサイクロトロンは2010年度の年間の照射計画を順調に遂行し、ファーストビーム以降の積算運転時間は62,878時間に、サイクロトロンを用いての延実験件数は8,719件に達した。機器の故障やトラブルを防ぐため計画的に保守・整備を進めたため、東北地方太平洋沖地震によるものを除く装置の故障やトラブルによる実験中止件数はゼロであった。東北地方太平洋沖地震の影響は、大きな揺れにより本体室遮へい扉ロックピンの破損及び入射系ターボ分子ポンプ1台に故障であり、その他の機器及び建屋に損傷はなかった。技術開発では、多重極電磁石を用いた均一ビーム照射技術の開発ではLBコースに設置した大面積均一照射用真空チェンバーを用いて10MeV-Hの大面積均一ビーム形成実験を実施し、ビーム輸送及び照射が設計どおりにできることを確認した。新ビーム開発では、実験者からの要望でN-190MeVとXe-490MeVの2種類のイオンビームを開発し、利用可能とした。

no abstracts in English