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ジグルコールアミド酸型抽出剤を用いたランタノイドの抽出

Extraction of lanthanoids with diglycol amic acid extractant

中井 綾香; 岡村 浩之   ; 下条 晃司郎   ; 大橋 朗*; 長縄 弘親  

Nakai, Ayaka; Okamura, Hiroyuki; Shimojo, Kojiro; Ohashi, Akira*; Naganawa, Hirochika

溶媒抽出法における目的物質の抽出分離効率は、使用する抽出剤が鍵となる。理想的な抽出剤は、炭素,水素,酸素,窒素の軽元素のみ(CHON)で構成され、リン,硫黄,ハロゲン,芳香環を持たず、安価に合成可能で、かつ高い抽出分離性能を有することである。本研究では、CHON型抽出剤である${it N}$, ${it N}$-dioctyldiglycol amic acid (DODGAA)を合成し、ランタノイドの抽出分離について検討した。また、カルボン酸系及びリン酸系工業用抽出剤と比較した性能評価を行ったので報告する。DODGAAを用いた14種類のランタノイドの抽出挙動を調べた結果、pHの増加とともに抽出率が向上し、1$$leq$$pH$$leq$$3で定量的な抽出が起こった。また、Tb$$^{3+}$$からLu$$^{3+}$$までの重希土に対して高い選択性を示し、軽希土La$$^{3+}$$とLu$$^{3+}$$間の分離係数は約3,000と高い分離能力を示した。同じカルボン酸系工業用抽出剤であるVersatic 10では中性領域(pH6付近)から抽出が起こるため、DODGAAはカルボン酸系抽出剤として驚異的な抽出能を示すことが明らかとなった。また、リン酸系抽出剤D2EHPAに匹敵する高い抽出分離能力を有することが示された。今後は、DODGAAの種々の金属イオンに対して網羅的に抽出実験を行い、他の金属イオンに対する抽出特性を明らかにする予定である。

no abstracts in English

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