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イオンビーム照射を行った「弘前在来」トウガラシの照射次代における変異の発現

Expression of mutations in progeny of ion-beam irradiated Capsicum native variety in Hirosaki

佐藤 悠輔*; 前田 智雄*; 本多 和茂*; 嵯峨 紘一*; 石川 隆二*; 秋田 祐介; 野澤 樹; 長谷 純宏; 鳴海 一成

Sato, Yusuke*; Maeda, Tomoo*; Honda, Kazushige*; Saga, Koichi*; Ishikawa, Ryuji*; Akita, Yusuke; Nozawa, Shigeki; Hase, Yoshihiro; Narumi, Issei

「弘前在来」トウガラシは、青森県弘前地方の在来トウガラシで、大型の果実と香味のバランスの良さが特徴とされている。本発表では、イオンビーム照射が照射次代の生育に及ぼす影響の調査、照射当代の照射線量、さらには変異の有無が次代の変異率に及ぼす影響、及び照射当代の変異と次代の変異の関連性について調査を行った。M2世代の発芽率はおおむね80%であり、M1世代で見られたイオンビーム照射による生育への影響は、M2世代の一般的な生育には重大な影響を及ぼさないものと考えられた。また、有用な変異として、M2世代から矮性4個体,多分枝2個体,肉厚2個体を選抜した。矮性は、草丈の伸長が通常の半分で停止するため、密植耐性が期待できる。多分枝は、着花数の増大により多収性が期待できる。肉厚の変異は、果実が大型で果肉が厚く、青果用として有望である。選抜した変異個体からは、自殖及び非照射個体との交雑により種子が得られた。これらについては、今後、遺伝解析及び形質の固定を行う予定である。また、M1とM2の変異所見には関連性が認められなかった。このことから、イオンビームを用いてトウガラシの突然変異育種を行う場合には、少なくとも2世代目までの観察を行って選抜を行う必要があると考えられた。

no abstracts in English

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