検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

Cd吸収挙動の異なるイネにおける篩管液の金属元素組成の比較

Heavy metal concentrations in the phloem sap of rice cultivars that differed in grain Cd concentrations

井倉 将人*; 鈴井 伸郎; 安部 匡*; 倉俣 正人*; 藤巻 秀; 石川 覚*

Igura, Masato*; Suzui, Nobuo; Abe, Tadashi*; Kuramata, Masato*; Fujimaki, Shu; Ishikawa, Satoru*

イネの篩管は玄米へのカドミウム(Cd)輸送に深く関与すると考えられている。本研究ではCd吸収挙動の異なるイネ品種を用いて、幼植物の茎葉部及び出穂期の最上位節間における篩管液の重金属組成を分析した。コシヒカリ(KSH, Cd低集積品種)とJarjan(JRJ, Cd高集積品種)の1か月苗をCd汚染土壌で栽培し、トビイロウンカを用いたインセクトレーザー法により、茎葉部から篩管液を採取した。出穂期のKSHとBIL35(Cd高集積系統)の最上位節間からも同様の方法で採取し、各元素濃度を原子吸光光度計及びICP-MSで分析した。その結果、イネ幼植物の篩管液中のCd濃度はKSHとJRJで明確な差が見られたが、他の重金属では品種間に大きな差は見られなかった。出穂したイネの最上位節間の篩管液のCd濃度については、KSHとBIL35で明確な差が見られた。他の重金属濃度は、Fe, Znが高く、品種間ではFeでわずかに差が見られた。地上部各部位のCd濃度はKSHと比較してBIL35が高く、Cd以外にFe, Znでわずかに差が見られた。Cd吸収挙動の異なるイネの篩管液では、品種間でCd以外にFe等の元素濃度が異なり、重金属輸送において一部の元素で品種間差が認められた。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.