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籠状物質$$RTr_2$$Al$$_{20}$$ ($$R$$: Pr, Sm, $$Tr$$: Ti, V, Cr)の$$mu$$SRによる研究

$$mu$$SR studies of $$RTr_2$$Al$$_{20}$$ ($$R$$: Pr, Sm, $$Tr$$: Ti, V, Cr) with a cage structure

伊藤 孝   ; 髭本 亘  ; 二宮 和彦; 酒井 明人*; 中辻 知*

Ito, Takashi; Higemoto, Wataru; Ninomiya, Kazuhiko; Sakai, Akito*; Nakatsuji, Satoru*

f電子系化合物$$RTr_2$$Al$$_{20}$$($$R$$: Pr, Sm $$Tr$$: Ti, V, Cr)は特異な籠状構造に起因する興味深い物性を示す。$$R$$イオンは16個ものAl原子から成る「籠」に内包されており、$$R$$サイトには対称性の高い結晶場が生じる。これにより多極子自由度が活性な結晶場基底が形成され、低温において多極子秩序が生じる。一方、多数のAl原子が$$R$$イオンに配位することにより、顕著なcf混成が生じる。cf混成の度合いは$$Tr$$元素の置換によってチューン可能であることから、多極子秩序に関する量子臨界性の系統的研究が可能な系として注目を集めている。本研究では、上述の議論の前提となっている多極子秩序を微視的な観点から検証するために、PrTi$$_2$$Al$$_{20}$$及びSm$$Tr_2$$Al$$_{20}$$($$Tr$$: Ti, V, Cr)に対して$$mu$$SR測定を行った。その結果、PrTi$$_2$$Al$$_{20}$$及びSm$$Tr_2$$Al$$_{20}$$($$Tr$$: Ti, V, Cr)の秩序変数が、それぞれ電気四極子と磁気多極子であることが明らかになった。

no abstracts in English

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