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深部結晶質岩における透水性割れ目の特徴; 土岐花崗岩を事例として

Characterization of flow-path fractures at the deep crystalline rock

石橋 正祐紀; 鶴田 忠彦  ; 湯口 貴史; 西本 昌司*; 笹尾 英嗣   ; 吉田 英一*

Ishibashi, Masayuki; Tsuruta, Tadahiko; Yuguchi, Takashi; Nishimoto, Shoji*; Sasao, Eiji; Yoshida, Hidekazu*

超深地層研究所計画におけるブロックスケールを対象とした調査研究では、地下水や物質の移動経路となる透水性割れ目に関する調査手法を整備する必要がある。そのためには、透水性割れ目の地質学的特徴を整理し、その結果をもとに地下水流動や物質移動に関する解析と評価を行い、今後の調査時に着目すべき特徴を整理する必要があると考えられる。そのため、本報告では、深度300mの水平坑道に分布する土岐花崗岩を例として、基礎情報となる透水性割れ目の地質学的特徴について整理した結果について示す。本水平坑道で認められた割れ目のうち、透水性割れ目は約11%を占めていた。湧水量の少ない割れ目と多い割れ目を区分して地質学的特徴を比較すると、変質を被る割れ目では湧水量が少ない結果が得られた。これは、熱水流入により割れ目が充填され、透水性が低下した結果であると考えられる。また、熱水起源の鉱物が認められる割れ目でも多量の湧水が認められたが、これは、再開口により多量の湧水を伴う透水性割れ目として機能することになった結果であると考えられる。今後は、変質の特徴や充填鉱物種について調査研究を行い、着目すべき透水性割れ目の特徴についてさらに整理を行う予定である。

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