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生体におけるクラスターDNA損傷の修復及び変異解析に関する研究

Analysis of mutation induced by clustered DNA damage

高橋 桃子; 鹿園 直哉

Takahashi, Momoko; Shikazono, Naoya

DNAは生体内においてさまざまな要因により損傷を受ける。損傷を受けたDNAが修復されなかった場合、遺伝子の突然変異などさまざまな生物影響を及ぼすことが知られている。一方、DNAにおいて局所的に複数の損傷が生じたものはクラスターDNA損傷と呼ばれるが、これは放射線によるDNA損傷において特徴的なものである。クラスターDNA損傷は修復されにくい損傷であるため突然変異や細胞死の原因となるとされているが、どのように修復阻害が生じているのかという機構については未だ不明な点が多い。本研究では、クラスターDNA損傷におけるDNA損傷の配置が、クラスターDNA損傷の修復効率にどう影響するのかについて大腸菌を用いた研究を行った。実験の結果、一組のクラスターDNA損傷の変異頻度を見たとき、当該クラスターから10塩基離れた箇所に単独の8-オキソグアニンが存在した場合上昇すること、そこからさらに10塩基離れた箇所にまた別組のクラスターDNA損傷が存在したときはさらに変異頻度が上がることが示された。この現象は当該クラスターから10塩基離れた単独損傷が省かれると見られなくなることから、周辺の損傷が変異頻度に影響を与えることが示唆された。

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