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WSPEEDIによる福島第一原発事故の大気拡散解析

Analysis on the atmospheric dispersion by WSPEEDI for the Fukushima Dai-ichi Nuclear Power Plant accident

永井 晴康  

Nagai, Haruyasu

東京電力福島第一原子力発電所事故に伴い環境中に放出された放射性物質について、周辺住民の被ばく線量や環境汚染状況を把握し中長期的な対策を検討するうえで、大気及び海洋における放射性物質の分布と移行過程を詳細に解析することが重要である。原子力機構では、事故により放出された放射性物質の環境中移行の詳細解析を進めている。これまでに、大気拡散予測システムWSPEEDI-IIを用いて、大気放出量の推定及び大気拡散解析を実施した。まず、原子力安全委員会と協力して事故で大気環境に放出された放射性ヨウ素とセシウムについて、環境モニタリングデータと大気拡散シミュレーションの比較から放出量を推定した。放出量推定結果に基づき、原子力発電所周辺地域を対象とした局地域大気拡散解析による福島県内の高線量地域の形成メカニズムの解明、広域拡散解析による$$^{137}$$Cs降下量分布の再現による推定放出量データの妥当性確認と分布形成過程の解明などを行った。

no abstracts in English

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