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5d遷移金属酸化物の多極子状態

Multipole state in 5d transition metal oxides

大西 弘明  

Onishi, Hiroaki

イリジウム化合物などの5d遷移金属酸化物において、強いスピン軌道相互作用に起因して、有効全角運動量$$J_{rm eff}$$=1/2新奇モット絶縁体が実現していることが見いだされ、注目を集めている。こうした5d遷移金属酸化物の多体電子状態が多極子の観点からどのように理解されるのかを明らかにするために、イリジウム化合物に対する有効多軌道強相関電子模型を厳密対角化により数値的に解析した。スピン軌道相互作用が大きくなるにつれて、全有効全角運動量の大きさがゼロに漸近することから、基底状態はスピン一重項状態から有効全角運動量一重項状態へと変化していき、スピンと軌道に変わって有効全角運動量が良い量子状態を形成することがわかる。また、多極子相関関数の解析から、双極子及びそれと同じ対称性を持つ八極子の相関が発達することがわかった。イリジウム化合物では、サイトあたりの電子数は五個で、スピン軌道相互作用により軌道自由度は消失するが、電子数が異なり軌道自由度が活性な場合についても議論する。

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