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放射能と食の安全; 食品中の放射性物質の「基準値」の意味

Health effects of the radioactive contaminated foods

小林 泰彦

Kobayashi, Yasuhiko

未曾有の大地震と大津波で引き起こされた原発事故。原子力災害の実態は、放射線障害というより「避難災害」と「不安ストレス」だった。放射線への過剰な不安と誤解は、被災者に追撃ちをかけ、いわれのない絶望を強い、復興を妨げる二次被害を生んでいる。食品中の放射性物質の基準値は、子どもの健康にも配慮され、相当の安全側に立った目安であり、ずっと食べ続けても問題ないと考えられるレベル。超えれば即有害と思うのは間違い。さらに、現在出回っている食品中の放射性セシウムによる内部被ばく線量は、例えば日本生活協同組合連合会の陰膳調査では過大に見積もっても0.011$$sim$$0.022mSvと既に十分に低い。一部の業者のように消費者の安心のためと称して独自基準を設けても、リスクはほとんど減らず、「安全」には関係ない。放射線の影響はその量に依存する。放射線の影響を侮ってはいけないが、心配し過ぎてもいけない。科学的な知識と正しい情報を味方につけて、無用の不安や被災地を苦しめる風評被害(風評加害)、不安につけ込む詐欺的商法などの「害」を減らそう!

no abstracts in English

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