レーザー溶接した鉄鋼材料内部ひずみの熱処理効果

Anneal effect of internal strain in steel material with laser welding

菖蒲 敬久  ; Zhang, S.; 城 鮎美; 村松 壽晴; 山田 知典; 小川 剛充; 小澤 隆之   ; 十亀 求

Shobu, Takahisa; Zhang, S.; Shiro, Ayumi; Muramatsu, Toshiharu; Yamada, Tomonori; Ogawa, Takemitsu; Ozawa, Takayuki; Sogame, Motomu

近年、レーザーがさまざまな材料加工に利用されている。特に、省エネルギー対策として自動車や鉄道等の車体の軽量化が進められており、それらのパーツを接合する技術として、レーザーは照射面と反対面に照射痕が残らないことから見栄の良さ、照射領域が小さいことから局部へ利用可能、直接材料を溶かすことからコスト削減,遠隔操作、及びレーザーパワー可変による作業効率の向上など、さまざまな利点を有している。本研究では、レーザーによる鉄鋼材料重ね合わせ溶接した試験片の熱処理前後における残留ひずみ分布を計測し、その効果を検討した。その結果、(1)熱処理を施すことにより残留ひずみは大きく軽減すること、(2)熱処理を施しても塑性変形の一部は残留するため、その影響で残留ひずみがわずかに発生することを明らかにした。

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