検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

Fabrication of Li@C$$_{60}$$ monolayer from [Li@C$$_{60}$$](PF$$_{6}$$) salt

[Li@C$$_{60}$$](PF$$_{6}$$)塩からのLi@C$$_{60}$$単分子層膜の作製

山田 洋一*; 田中 健*; 佐々木 正洋*; 笠間 泰彦*; 河内 和彦*; 江坂 文孝*; 境 誠司

Yamada, Yoichi*; Tanaka, Ken*; Sasaki, Masahiro*; Kasama, Yasuhiko*; Kawachi, Yasuhiko*; Esaka, Fumitaka*; Sakai, Seiji

リチウム内包フラーレン(Li@C$$_{60}$$)のナノ電子デバイスやスピントロニクスデバイスに応用するための要素技術として、金属及びグラファイト基板上への薄膜成長の検討を行った。Li@C$$_{60}$$はPF$$_{6}$$と塩([Li@C$$_{60}$$](PF$$_{6}$$))を形成することで大気中でも安定に存在し得ることがこれまでの研究から明らかである。本研究では[Li@C$$_{60}$$](PF$$_{6}$$)を原料として昇華法によるLi@C$$_{60}$$薄膜の成長を試みた。超高真空中で[Li@C$$_{60}$$](PF$$_{6}$$)を加熱すると約200$$^{circ}$$C以上でPF$$_{6}$$の昇華が始まり、450$$^{circ}$$C以上で残りのLi@C$$_{60}$$が昇華した。450$$^{circ}$$C以上の昇華温度で得られた薄膜の組成分析を行った結果、薄膜はFを含むLi@C$$_{60}$$膜であることがわかった。走査トンネル顕微鏡による観察の結果、Li@C$$_{60}$$は、銅(111)面及びグラファイト表面で規則配列した単分子薄膜を形成することが明らかになった。単分子薄膜には電子状態が異なる2種類のC$$_{60}$$の存在が確認され、トンネル分光の結果、それぞれ空のC$$_{60}$$とLi@C$$_{60}$$によることがわかった。単分子薄膜への空のC$$_{60}$$の混在は昇華過程でLi@C$$_{60}$$からのLi原子の脱離が生じることを示唆する。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.