偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の開発,3

Development of magnetic field imaging technique using polarized pulsed neutrons, 3

篠原 武尚   ; 根岸 智哉*; 林田 洋寿; 酒井 健二 ; 甲斐 哲也   ; 大井 元貴 ; 佐藤 博隆*; 原田 正英   ; 及川 健一   ; 前川 藤夫  ; 奥 隆之   ; 相澤 一也  ; 新井 正敏; 鬼柳 善明*

Shinohara, Takenao; Negishi, Tomoya*; Hayashida, Hirotoshi; Sakai, Kenji; Kai, Tetsuya; Oi, Motoki; Sato, Hirotaka*; Harada, Masahide; Oikawa, Kenichi; Maekawa, Fujio; Oku, Takayuki; Aizawa, Kazuya; Arai, Masatoshi; Kiyanagi, Yoshiaki*

J-PARCの物質・生命科学実験施設において偏極パルス中性子を用いた磁気イメージング法の開発を進めている。この手法は、中性子の磁気モーメントと磁場との相互作用を活用し、元来不可視である磁場を画像化するものであり、パルス中性子の飛行時間分析と組合せることにより磁場情報を定量的に画像化する可能性を有する。これまでの開発により、3次元での偏極度解析手法の導入に成功したが、環境磁場の影響により中性子スピンを高精度に制御することができなかった。そこで、磁気シールドを導入し、環境磁場の影響を十分に抑制し、零磁場環境での測定が可能となった。さらに、応用研究として、軟磁性特性を有する電磁鋼板中の磁場強度の定量化、磁区構造の可視化に取り組んだ。発表では、実験体系の改良内容及び応用実験の結果について報告する。

no abstracts in English