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電子線照射ポリエチレン不織布の保管条件がグラフト重合率に与える影響

The Effect of storage condition of electron beam irradiated polyethylene nonwoven fabric on the degree of grafting

岡屋 慶子*; 佐伯 誠一; 瀬古 典明; 工藤 久明*; 勝村 庸介*

Okaya, Keiko*; Saiki, Seiichi; Seko, Noriaki; Kudo, Hisaaki*; Katsumura, Yosuke*

前照射法による放射線グラフト重合反応において、放射線照射後の基材の保管条件はラジカルの失活に大きく影響し、グラフト率を左右する一因となっている。そこで本研究では、金属吸着材の基材に用いられるポリエチレン不織布に対し、電子線照射後の保管温度や保管時間がラジカル濃度及びグラフト率にもたらす影響を検討した。50kGy照射基材についてESR法によるラジカル濃度測定を行った結果、保管時間の経過に従い、ラジカル濃度の減少を確認した。また、ESRスペクトル形状から、アルキルラジカルとパーオキシラジカルの存在が推定された。グラフト率の評価においては、50kGy照射基材を任意の時間、室温50$$^{circ}$$Cにて保管後、メタクリル酸グリシジル及び界面活性剤(Tween80)、水を5:2:93の割合で混合したエマルション溶液を用いてグラフト重合(反応温度60$$^{circ}$$C、反応時間2時間)を行った。グラフト率は保管時間が長いほど減少する傾向にあり、ラジカル濃度の減少に従い、グラフト率が減少すると考えられる。また、保管温度が高いほど、グラフト率の減少は大きく、保管温度はグラフト率を大きく左右するパラメーターであることがわかった。

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