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中性子回折法を用いたラフィノース五水和物の結晶構造研究

Crystal structure analysis of Raffinose-pentahydrate using single crystal neutron diffraction

川崎 卓郎   ; 高橋 美和子*; 大原 高志*   ; 鬼柳 亮嗣  ; 及川 健一   ; 田村 格良  ; 金子 耕士   ; 中尾 朗子*; 花島 隆泰*; 宗像 孝司*

Kawasaki, Takuro; Takahashi, Miwako*; Ohara, Takashi*; Kiyanagi, Ryoji; Oikawa, Kenichi; Tamura, Itaru; Kaneko, Koji; Nakao, Akiko*; Hanashima, Takayasu*; Munakata, Koji*

本研究ではBL18/MLFで2012年3月から新たに稼働を開始した単結晶中性子回折装置SENJUを使用して、ラフィノース五水和物の結晶構造解析を行い、ラフィノースと水分子の間の水素結合の詳細を明らかにすることを目的とする。本発表はSENJUで実施された最初の一般課題の結果である。水溶液からの再結晶化によって作製した単結晶試料(0.7$$times$$0.7$$times$$2mm$$^{3}$$)を用いて、120Kで6方位についてそれぞれ8時間、回折強度を測定した。結晶構造解析の結果、非等方性温度因子を含めたすべての構造パラメータは妥当な値に収束した。結晶中で5つの水分子は水素結合によって互いに鎖状に結ばれているが、そのうち3つの水分子は4つの水素結合をもち、残る2つは3つの結合をもっている。後者の2分子の方が構造的に不安定であり、高温あるいは真空下において確認されている脱水反応において優先的に脱離するものと考えられる。

no abstracts in English

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