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環境に沈着した放射性セシウムからの放出$$gamma$$線に対する建物の遮へい効果

Shielding effects of buildings for $$gamma$$-rays emitted from radioactive cesium deposited in environment

高橋 史明  

Takahashi, Fumiaki

福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性セシウムは、現在も環境中に残存しており、住民の被ばく線量評価が重要な課題となっている。各地域の線量率は放射線モニタリングより把握できるが、日常生活では遮へい効果のある建物内に滞在する時間が長い。そこで、家屋や学校等の数種類の建物を選定し、放射線輸送計算コードPHITSを用いてモデル化した。このモデルを用いて、放射性セシウムの沈着状況に応じた建物内の線量率を計算した。また、建物がない条件での同じ位置の線量率、平面線源の地表1mでの線量率も計算し、それぞれの屋内の線量率に対する比を遮へい効果、線量低減効果とした。Cs-137が地表に沈着している条件に対して、コンクリート造の学校校舎内の線量率の最も高い教室での遮へい効果及び線量低減効果は、それぞれ約0.2及び約0.1となった。同じ線源条件について、木造家屋では、線量低減効果は約0.5から約0.6となり、IAEAの示す0.4よりも高い値となった。今後、実際の環境に近い条件での輸送計算による屋内の線量率の解析等を進める予定である。

no abstracts in English

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