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高濃度NaBr水溶液中のスパー内反応,1; パルスラジオリシス実験

Spur reactions in concentrated aqueous solutions of NaBr, 1; Pulse radiolysis experiment

岩松 和宏; 前橋 佑樹*; 山下 真一*; 端 邦樹 ; 田口 光正; 勝村 庸介*

Iwamatsu, Kazuhiro; Maehashi, Yuki*; Yamashita, Shinichi*; Hata, Kuniki; Taguchi, Mitsumasa; Katsumura, Yosuke*

水の放射線分解によって生じる水酸化ラジカル(OH)は酸化力が強く、有機物に対する反応速度が大きいため重要な活性種である。本研究では、Br$$^{-}$$をOHの捕捉剤として用いた場合の捕捉反応に及ぼすBr$$^{-}$$濃度の影響を明らかにすることを目的に電子線パルスラジオリシス実験を行った。0.9-900mMのNaBr水溶液に電子線照射した場合、捕捉剤濃度の増加に伴い、360nmにおける光吸収が速やかに現れるようになった。これはOHの捕捉反応が速くなることに加え、Br$$_{2}$$$$^{-}$$の生成経路がOH+Br$$^{-}$$$$rightarrow$$BrOH$$^{-}$$、BrOH$$^{-}$$$$rightarrow$$Br+OH$$^{-}$$、Br+Br$$^{-}$$$$rightarrow$$Br$$_{2}$$$$^{-}$$という3段階の反応経路から、OH+Br$$^{-}$$$$rightarrow$$BrOH$$^{-}$$、BrOH$$^{-}$$+Br$$^{-}$$$$rightarrow$$Br$$_{2}$$$$^{-}$$という2段階の経路に変化していることが原因と考えられる。また、Br$$_{2}$$$$^{-}$$の再結合反応の速度定数はBr$$^{-}$$の濃度増加に伴い1.4$$times$$10$$^{9}$$から2.8$$times$$10$$^{9}$$ M$$^{-1}$$s$$^{-1}$$に増加した。これは、イオン強度増加により反応速度が大きくなるという理論的予測で説明可能であった。

no abstracts in English

使用言語

 :

Japanese

掲載資料名

 :

巻

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号

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ページ数

 :

発行年月

 :

発表会議名

 :

第50回アイソトープ・放射線研究発表会

開催年月

 :

2013/07

開催都市

 :

東京

開催国

 :

日本

キーワード

 :

no keyword

特許データ

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広報プレスリリース

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東京大学

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