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東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い放出された放射性セシウムの山地森林における移動挙動

Transport and depositional behavior of radiocaesium released by the Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant Accident in the Fukushima forest

新里 忠史  ; 阿部 寛信 ; 渡辺 貴善 ; 安江 健一; 佐藤 治夫

Niizato, Tadafumi; Abe, Hironobu; Watanabe, Takayoshi; Yasue, Kenichi; Sato, Haruo

福島県内に残存する事故由来の放射性物質のうち、現在、空間線量率を支配しているのは放射性セシウムであり、Cs-137の半減期は約30年と長いことから、今後長期に渡り放射線による健康影響に注視する必要がある。一方で放射線による人への健康影響を減らすには、環境中における放射性セシウムの濃度を低下させるとともに、その汚染経路を取り除くか縮小させる必要がある。それには、放射性セシウムの移動挙動を明らかにし、現在の状態とともに将来の分布を予測することが必要である。原子力機構福島環境安全センターでは、数年から数十年以上の期間を対象として、実際に生じている移動プロセスに基づいたモデル化と数値解析により、現在から将来に渡る放射性セシウムの時空間分布を予測し、それら予測結果を踏まえた被ばく線量の予測評価にかかわる調査研究プロジェクトを実施している。同プロジェクトでは、現在の未除染域である山地森林が現時点における放射性セシウムの主な供給源と考えられることから、山地森林から河川やダム湖等を通じて河口域へと至る環境動態とともに、それら自然システムから人の生活圏へと至る環境動態に着目した調査を進めている。本報では同プロジェクトでの山地森林を対象とした放射性セシウムの移動挙動にかかわる調査研究の概要と現状を報告する。

This paper presents the status on the research of the dynamic behavior of radiocaesium in the Fukushima forest.

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