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放射性セシウムを濃集する最適きのこ菌糸の選択

Selection of optimum mycelium accumulated radioactive cesium

坂本 文徳  ; 大貫 敏彦; 香西 直文   ; 根田 仁*; 熊田 淳*; 椎名 和弘; 田中 健之; 行川 淳

Sakamoto, Fuminori; Onuki, Toshihiko; Kozai, Naofumi; Neda, Hitoshi*; Kumata, Atsushi*; Shiina, Kazuhiro; Tanaka, Kenji; Namekawa, Jun

2011年3月に発生した東日本大震災を発端として福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムが福島県内を中心に広範囲に飛散した。福島県は敷地の71%が森林で、福島県の再生にはこの森林の除染が今後の重要課題になっている。森林地帯に拡散した放射性セシウムの大部分は現在でも土壌の表層部分にとどまっている。我々は、土壌の表層から栄養分を摂取して成長するきのこをその除染に役立てないかと考えた。しかしながら、きのこの子実体を利用する除染では子実体の発生する時期しか活動できず現実的ではない。そこで、我々はきのこの菌糸を利用する方法を考えた。きのこの菌糸を利用した除染を効率的に行うためには、放射性セシウムを高効率で濃集する種類を利用する必要がある。これまでに、野生のきのこ子実体に濃集する放射性セシウムの報告例はあるが、菌糸への放射性セシウムの濃集を報告した例はない。そこで、我々は森林総研で保管している1000種類以上の菌株を利用して菌糸への濃集割合と菌糸体量を評価した。その結果、8$$times$$10$$^{6}$$Bq/kgもの高効率で放射性セシウムを濃集するきのこが存在することを明らかにした。

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