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イオンビームおよび$$gamma$$線の植物の相同組換え活性に及ぼす効果

Ion-beam or $$gamma$$-ray induced homologous recombinations in plants

坂本 綾子; 土岐 精一*; 日出間 純*

Sakamoto, Ayako; Toki, Seiichi*; Hidema, Jun*

イオンビームによって生じるDNA損傷は、修復の困難なクラスター損傷やDNA二本鎖切断が多いことが知られており、これらを修復するために誤りがちな修復機構である非相同末端結合(NHEJ)の経路が利用されると考えられている。しかし、植物のDNA修復機構にはこの他にも相同組換え(HR)などの経路があり、イオンビームを照射したときにどのようなメカニズムで修復が起こっているのかは明らかでない。そこで本研究では、HRの活性を検出する遺伝子マーカーを組み込んだシロイヌナズナを用い、$$gamma$$線およびイオンビーム照射によってこれらの活性が上昇するかどうかを解析した。一部が重複・分断した大腸菌$$beta$$グルクロニダーゼ(GUS)遺伝子が挿入されたシロイヌナズナに対して15-25Gyの107MeV $$^{4}$$He$$^{2+}$$または25Gyの$$gamma$$線照射を行い、地上部のみを回収しGUS染色を行った。その結果、25Gyの$$gamma$$線照射でもわずかに組換え活性の上昇が見られたが、25Gyの$$^{4}$$He$$^{2+}$$ではより強いHR活性の誘導が検出された。15Gyの$$^{4}$$He$$^{2+}$$では、25Gyの$$gamma$$線と同程度のHR活性が検出された。このことから、$$^{4}$$He$$^{2+}$$は、同線量の$$gamma$$線よりもHRを誘導する活性が高いことが明らかになった。

no abstracts in English

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