オオムギ種子に対するイオンビーム照射条件の検討

Determination of carbon ion beam irradiation condition for barley

保木 健宏*; 飯牟礼 隆*; 長谷 純宏; 野澤 樹*; 鳴海 一成*; 木原 誠*; 大串 憲祐*

Hoki, Takehiro*; Iimure, Takashi*; Hase, Yoshihiro; Nozawa, Shigeki*; Narumi, Issey*; Kihara, Makoto*; Ogushi, Kensuke*

オオムギへのイオンビーム照射に関する報告例は少ない。本研究ではビール醸造用オオムギのミュータントパネルの構築、およびビール醸造品質に関与する遺伝子の変異個体取得を目指し、オオムギ種子に対するイオンビーム照射条件を検討することを目的とした。イオンビームとして、エネルギーの異なる2種類の炭素イオン(種子中の平均LET: 127keV/m(C-127)及び275keV/m(C-275))を用いた。イオンビーム照射後の発芽率および生存率等を調査した結果、生存率80%前後の処理区、つまりC-127は10Gy、C-275は4Gyが効率的な変異導入に適切な線量であると考えられた。本研究成果は日本原子力研究開発機構の先端研究施設共用促進事業によるものである。

no abstracts in English