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アジア原子力協力フォーラム(FNCA)放射線育種プロジェクトにおけるイネ種子へのイオンビーム照射による新品種の開発

Development of new varieties by ion beam irradiation on rice seeds for the mutation breeding projectof the Forum of Nuclear Cooperation in Asia (FNCA)

田中 淳; 野澤 樹*; 長谷 純宏; 鳴海 一成*; 石川 秀高*; 小池 亜紀*

Tanaka, Atsushi; Nozawa, Shigeki*; Hase, Yoshihiro; Narumi, Issey*; Ishikawa, Hidetaka*; Koike, Aki*

アジア原子力協力フォーラム(FNCA)は、内閣府/文部科学省が主導する原子力平和利用協力の枠組みであり、その1つの活動として放射線育種プロジェクトがある。本プロジェクトでは、イネの突然変異育種を共通のテーマとして現在活動を展開している。実際に、イオンビーム照射を実施した参加国は、バングラデシュ,中国,インドネシア,韓国,マレーシア,フィリピン,ベトナムの7か国である。2013年3月をもってサブプロジェクトが終了したため、本発表では2009年1月より開始されたイオンビーム利用について総括する。主要な成果として、バングラデシュは、品種Ashfalに炭素イオン40Gyを照射した後代から早生で高収量を示す突然変異体系統の獲得に成功した。マレーシアは、優良品種MR219に$$gamma$$線やイオンビームを照射し、食味に大きく関わるアミロース含量の異なる変異体を作出した。ベトナムは、品種Khang danへの炭素イオン60Gy照射から得られた高収量で耐倒伏性の突然変異系統を獲得した。この他にも、耐病性に関わる突然変異系統等が得られている。今までに各国で得られた突然変異系統は、今後、生育,収穫量,食味等、様々な観点から選抜が進められ、有用系統は、新品種として登録する方向で検討が進められている。一方、FNCA放射線育種プロジェクトは、2013年度から新しいサブプロジェクト「持続的農業のためのイネの品種改良(環境耐性、少肥料多収等)」が開始された。今までにイオンビーム照射された種子や変異系統も、これらの目的のために利用される予定である。

no abstracts in English

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