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原子力施設におけるトリチウムの取り扱い経験

Tritium handling experience at nuclear facilities

白鳥 芳武

Shiratori, Yoshitake

「ふげん」は、平成15年に約25年間にわたる運転を終了し、現在、廃止措置を行っている。「ふげん」は減速材として使用している重水は常に高純度に維持する必要があり、2種類の原理の異なる精製装置で劣化した重水の精製を行ってきた。また、重水中に生成されたトリチウムは長期間の運転に従い、徐々にその濃度が上昇し、約5年間の運転により、約250Mbq/cm$$^{3}$$という濃度に達し、そうした状況の中で、トリチウムによる被ばく低減や放出量低減対策のために、ハード面とソフト面の両方の面で様々な対策と管理を行ってきた。そうした管理のもと、回収・再利用が困難な微量の重水については希釈して海洋放出した。それに含まれるトリチウムについては、保安規定に定められた管理目標値等を十分下回ることを常に確認してきた。「ふげん」からのトリチウム放出量は海外の重水炉に比べ十分に低く、国内の軽水炉と比べても同等以下である。今後、廃止措置を進めるにあたり、残留しているトリチウムの除染を適切に行い、安全な作業管理に努めていく。

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