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放射線橋かけ技術を用いたポリマーゲル線量計の作製

Preparation of polymer gel dosimeters by using radiation processing

廣木 章博; 山下 真一*; 木村 敦; 長澤 尚胤; 田口 光正

Hiroki, Akihiro; Yamashita, Shinichi*; Kimura, Atsushi; Nagasawa, Naotsugu; Taguchi, Mitsumasa

放射線橋かけ技術を用いて作製したヒドロキシプロピルセルロース(HPC)ゲルを活用し、ゲルマトリクスと放射線検出液から成るポリマーゲル線量計材料を作製した。ゲルマトリクスであるHPCゲルは、20wt%のHPC水溶液を厚さ1mmに成膜した後、電子線照射により得た。水洗浄・乾燥したHPCゲルを低毒性のモノマー:2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とポリエチレングリコールジメタクリレート(9G)と脱酸素剤:テトラキスヒドロキシメチルホスホニウムクロリドを含む所定濃度の水溶液(放射線検出液)に浸漬した後、真空パックし、ポリマーゲル線量計とした。作製したポリマーゲル線量計にコバルト60線源からの$$gamma$$線を照射し、白濁度合いを吸光度から評価した結果、ポリマーゲル線量計の吸光度は、10Gyまでの線量増加に伴いほぼ直線的に増加した。9G濃度とともに直線の傾きは増加し、9Gが白濁化に大きく影響を及ぼすことが分かった。これは、二官能性モノマーの9Gが増加したことにより、低分子量のポリマー・微粒子が多く生成したためと考えられる。2wt%のHEMA, 3wt%の9Gを含むポリマーゲル線量計は、わずか1Gyで白濁し、放射線治療線量の2Gyまでの白濁度合いの変化を視認できた。また、作製したポリマーゲル線量計は、X線でも白濁し、治療計画の照射野と白濁化した領域が一致することを視認できた。

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