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逃走電子のカオス

Chaos in runaway electron motion

松山 顕之

Matsuyama, Akinobu

ディスラプション時の逃走電子発生機構の解明と緩和手法の開発がITERに向けた喫緊の研究開発課題となっている。逃走電子発生の緩和および回避にとって重要となる輸送・再分配過程には巨視的および微視的磁場揺動が支配的な役割を果たすと考えられており、現象の解析に3次元軌道追跡シミュレーションが用いられる。ここでは、逃走電子発生現象の物理モデリングの基本的な考え方を紹介したのち、軌道解析に関する問題の切り口の一つとして、巨視的な摂動磁場の存在下における磁気面とドリフト面の相対関係を議論する。

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