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2次元河川シミュレーションによる大柿ダム内の放射性物質が付着した土砂の移動予測

Prediction of radioactive sediment behavior in Ogaki-dam reservoir by 2-dimensional river simulation

山田 進  ; 北村 哲浩   ; 操上 広志  ; 板倉 充洋  ; 奥村 雅彦   ; 町田 昌彦  

Yamada, Susumu; Kitamura, Akihiro; Kurikami, Hiroshi; Itakura, Mitsuhiro; Okumura, Masahiko; Machida, Masahiko

本発表は福島長期環境動態研究(F-TRACE)の一環として実施した2次元河川シミュレーションコードによる福島県の大柿ダムでの放射性セシウムの流動及び堆積分布予測に関する研究についての報告である。放射性セシウムの多くは土砂に吸着し、土砂とともに移動することから、土砂の移動をシミュレーションすることで放射性セシウムの移動を予想できると考えられる。そこで、並列化した河川シミュレーションコードNays2Dを利用し、洪水時の大柿ダム内の土砂の流れのシミュレーションを原子力機構のBX900で実施し土砂の移動を予測した。特筆すべき成果は、粒径の小さくセシウムが吸着しやすいシルトおよびクレイの振る舞いはダムの排水口の位置に大きく依存していること、具体的には、排水口の位置が低いと土砂の多くがダム内にとどまらず流出するが、高くすると浮遊砂としてダム内に多くとどまるとともに、時間の経過とともにその多くがダム内に堆積することを示したことである。この結果は、ダムの水位を適切に調整することでセシウムの拡散を防げる可能性があることを示しており、住民の被ばくの低減に資する成果である。

no abstracts in English

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