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放射線殺菌と海外情報

Radiation sterilization and overseas information

小林 泰彦

Kobayashi, Yasuhiko

医薬品や医療用器具、食品包装容器などの殺菌処理で工業的に広く利用されているのは、オートクレーブなどを用いた加熱処理、エチレンオキサイドガスなどの薬剤処理、紫外線照射、そして電離放射線照射である。認可された放射線を定められた条件で食品や農作物に照射して殺菌・殺虫・芽止めなどの処理を行う技術を食品照射と呼ぶ。実用的には、殺菌などの目的達成に充分な線量以上で、かつ、食品の商品特性や嗜好性に悪影響が生じない範囲の適切な線量が照射される。食品照射は、毒性学的・微生物学的安全性および栄養学的適格性の観点から最もよく検討された食品処理技術であり、意図した技術上の目的を達成するために適正な線量を照射した食品はいかなる線量でも適正な栄養を有し安全に摂取できる(WHO、1997)、安全性に関して喫緊の懸念事項はない(EFSA、2011)とされ、Codex規格やISOなどの国際基準・規格が整備されている。2013年現在、世界全体の食品照射処理量は年間約100万トンと推定され、そのうち殺菌目的の照射では、香辛料・乾燥野菜など食品原材料が約19万トン、冷凍エビなどの水産物が1万4千トン、牛挽肉や鶏肉、カエル脚などの肉類が1万1千トンなどである。米国では年間消費量の3分の1にあたる年間7$$sim$$8万トンの香辛料、年間8千トンの牛挽肉や食鳥肉が照射殺菌されている。

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