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Skyrme力を用いたSecond Tamm-Dancoff近似によるガモフテラー遷移に対する2p2h効果の研究

Study of 2p2h effect on the Gamow-Teller transition with Skyrme Second Tamm-Dancoff-Approximation

湊 太志   

Minato, Futoshi

原子核の励起状態は、干渉性を持った1粒子1空孔状態によっておおよそ記述することができる。しかし、より詳細な励起状態を理論的に求めるには高次の粒子空孔状態を考慮する必要がある。特にガモフテラー(GT)遷移では高次の項による和則のクエンチング問題が長い間議論されてきた。またGT遷移はベータ崩壊に寄与するため、高次の項を取り入れた半減期の計算手法の確立が望まれる。本研究では、2粒子2空孔(2p2h)の影響を、Skyrme力を採用したSTDA法を用いて調べた。本研究の新しい点は、基底状態の相互作用とSTDA方程式に現れる残留相互作用を自己無撞着に解いている点と、励起エネルギーを約80MeVにまで拡張している点である。2p2h効果を取り入れると、GT巨大共鳴の強度は20%ほど抑制され、その励起エネルギーは低い方へシフトすることが分かった。GT遷移強度のうち15-20%は巨大共鳴よりも高いエネルギーに移動し、特にテンソル力はそれらを60MeVより高いエネルギーにも運ぶことが分かった。その一方で、2p2h効果による負のエネルギーに共鳴状態を作る場合も見られた。これは、Skyrme力のゼロレンジ力に起因している可能性がある。そこで、対相関の計算で行われているように、2p2hを作るモデル空間をフェルミエネルギー近傍の一粒子準位にのみに制限して$$^{48}$$CaのGT遷移の計算を行った。その結果、実験データをよりよく再現できることが分かった。

no abstracts in English

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