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粒径別土壌団粒における放射性セシウムの分布

Distribution of radiocesium in particle size fractions of various soils

西村 周作; 小嵐 淳   ; 安藤 麻里子  ; 佐藤 努*

Nishimura, Shusaku; Koarashi, Jun; Atarashi-Andoh, Mariko; Sato, Tsutomu*

福島第一原子力発電所事故由来の放射性セシウム($$^{137}$$Cs)が、表層土壌中で有機-無機複合体からなる粒径の異なる土壌団粒間でどのように分布しているかを明らかにする。今回、福島県と茨城県に分布する畑地、水田、果樹園、森林で採取した深さ2$$sim$$5cmの土壌を供試した。これらの試料を篩別と沈降法により粒径別土壌団粒を分画した。土壌団粒の粒径画分は、CSA:212$$sim$$2000$$mu$$m, MSA:20$$sim$$212$$mu$$m, SIA:2$$sim$$20$$mu$$m, CLA:2$$mu$$m未満とした。これら団粒試料に$$^{137}$$Cs濃度測定とX線回折分析を行った。果樹園と森林では他の土壌に比べて20$$mu$$m以上の団粒が発達していた。土壌団粒の$$^{137}$$Cs濃度は、いずれの土壌もCLAで最も高かった。結果として、畑地と水田では全$$^{137}$$Cs放射能の多くがCLA、森林では20$$mu$$m以上の画分に分布していた。X線回折分析の結果、土地利用に関係なく20$$mu$$m未満の画分でバーミキュライトの回折ピークが大きかった。以上の結果から、土壌に沈着した$$^{137}$$Csは、土地利用により土壌団粒間の分布、すなわち存在形態が大きく異なり、これにより土壌中での移動性が異なる可能性が示唆された。

no abstracts in English

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