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Intermediate range ordering in molten noble-metal halides

溶融貴金属ハライドにおける中距離秩序

田原 周太*; 川北 至信  

Tahara, Shuta*; Kawakita, Yukinobu

貴金属ハライドは、カチオン-アニオン間の結合がイオン性と共有性の中間的な性質を有する。このことが貴金属ハライドのいくつかの物質で超イオン伝導性を示すこととも関係している。溶融相では、長距離秩序を失う一方で、結合性がより局所構造に反映されやすい。ヨウ化銀、ヨウ化銅は超イオン伝導体として有名であり、その溶融構造には、中距離相関の指標となるFSDP(first sharp diffraction peak)がカチオン-カチオン部分構造因子に乗っていることが我々の先行研究で分かっている。この中距離相関は、カチオン-カチオン相関が最近接分布を形成する異種イオン間相関に深く侵入する分布を形成し、線状の不均一な構造をとることから生じている。単体ではFSDPを持たず長イオン伝導性も常圧では示さないAgClとRbClを溶融混合すると、中距離秩序が現れることが分かった。実験結果を再現する分極可能モデルを用いた分子動力学シミュレーションにより、AgイオンとRbイオンがアニオンの媒体の中でクラスターを形成していることが分かった。AgClおよびRbClのカチオン-アニオン間の結合性の違いが反映していると考えられる。

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