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天体核物理研究における中性子断面積データ

Nuclear cross section data for astrophysical research

湊 太志   

Minato, Futoshi

r-process元素合成は、種となる核種が中性子捕獲と$$beta$$崩壊を繰り返して核図表上の中性子過剰領域を経由しながら、重い元素を合成する。r-process元素合成をコンピューターでシミュレーションする際、中性子過剰領域にある核種の中性子捕獲反応断面積のほとんどは実験的に測定されていないため、理論計算で予測された断面積が使われている。これまでにスイス・ロシアやオランダ・ベルギーの研究グループによってr-process元素合成のための中性子捕獲反応断面積の理論予測値が提供され、年間合わせて80件以上の論文が引用している。一方で、原子力機構核データ研究グループを含めた日本の研究グループでは、安定核種の中性子捕獲反応が重要となるs-process元素合成用の断面積データベースが過去に作成されたものの、r-process元素合成用の断面積データベースは作成されていない。本講演では、今後r-process元素合成用の中性子反応断面積を提供するために何が必要か、そして従来研究に比べて利点を作るためにANNRIを用いて何が考えられるかについて問題提起する。

no abstracts in English

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