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$$^{211}$$At標識$$alpha$$-methyl-L-phenylalanineの合成とその基礎的評価

Synthesis and evaluation of $$^{211}$$At labeled $$alpha$$-methyl-L-phenylalanine

鈴木 博元*; 大島 康宏; 花岡 宏史*; 渡辺 茂樹; 渡辺 智; 佐々木 一郎; 坂下 哲哉; 荒野 泰*; 石岡 典子

Suzuki, Hiroyuki*; Ohshima, Yasuhiro; Hanaoka, Hirofumi*; Watanabe, Shigeki; Watanabe, Satoshi; Sasaki, Ichiro; Sakashita, Tetsuya; Arano, Yasushi*; Ishioka, Noriko

$$^{211}$$Atは$$alpha$$線を放出する放射性ハロゲンであり、内用放射線治療への応用が期待されている。$$^{211}$$Atは他のハロゲンと化学的性質が類似するため、従来の放射性ハロゲン標識薬剤の設計を応用できる可能性がある。[$$^{76}$$Br]2-Bromo-$$alpha$$-methyl-L-phenylalanine (2-BAMP)はLAT1選択的な高い腫瘍取り込みと優れた体内動態を示す。そこで、2-BAMPの薬剤設計に基づき、$$^{211}$$Atを導入した[$$^{211}$$At]2-astato-$$alpha$$-methyl-L-phenylalanine (2-AAMP)を合成し、化合物としての特徴を2-BAMPと比較検討した。$$^{211}$$Atは$$^{209}$$Bi($$alpha$$,2n)$$^{211}$$At反応により製造し、乾式蒸留法により精製した。NCS存在下において、$$^{211}$$Atをトリメチルスズ標識前駆体と反応させ、$$^{211}$$At標識体を取得し、NaOHを用いた脱保護の後、中和、HPLC精製により2-AAMPを得た。得られた2-AAMPについて、血漿中安定性および正常マウスにおける体内分布を検討した。2-AAMPは放射化学的収率$$>$$90%で合成でき、血漿中での培養6時間後においても80%以上が未変化体として存在した。体内分布実験では、投与1時間後の胃への集積が1.16%IDであった。同様の集積は2-BAMPでは観察されておらず、2-AAMPの生体内安定性は2-BAMPに劣ることが示唆された。一方、2-AAMPは2-BAMP同様、速やかな体内クリアランスを示し、優れた体内動態を示すことが明らかとなった。今後、担癌モデルマウスにおける腫瘍集積性を検討する予定である。

no abstracts in English

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