新規抽出剤であるNTAアミドを用いる単サイクルプロセスの開発,3; Am/Cm分離技術

Development of single-cycle separation process for actinides and fission products using novel extractant, NTAamide, 3; Mutual separation of Am and Cm

佐々木 祐二  ; 津幡 靖宏   ; 白数 訓子  ; 嶋崎 翔馬*

Sasaki, Yuji; Tsubata, Yasuhiro; Shirasu, Noriko; Shimazaki, Shoma*

高レベル廃液中のアクチノイド(An),核分裂生成元素(FP)分離はOMEGA計画の中で1980年代より進められてきた。当機構で開発を進めた代表的な分離法として「4群群分離プロセス」がある。このプロセスの中では、AmとCm分離についての記述は少ない。近年では、原子力機構で主導するADS開発に伴い、マイナーアクチノイドを含有する燃料利用が検討されている。関連して、Cmの高発熱量、及び自発核分裂による中性子放出による作業中の被ばくの問題に加えて、燃料中に中性子放出核種を添加することの潜在的危険性を無視できないことを理由に、AmとCm分離は非常に重要な課題と判断される。我々は4群群分離に代わる新たな分離技術である「単サイクルプロセス」を提案中であり、そのプロセス開発の中にAm/Cm分離を組み込むことを検討した。学会では諸条件におけるAm/Cm分離比について述べる。

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