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環境中における放射性セシウムの動態研究; 福島復興にどう生かすか

Study on transport of radioactive cesium in the environment; How to apply to restoration of Fukushima

飯島 和毅  

Iijima, Kazuki

原子力機構では、(1)放射性セシウムの挙動データの取得と移動予測モデルの開発、(2)放射性セシウム移動による被ばく線量や放射性セシウム濃度の変化の推定、(3)必要に応じ、線量・濃度低減に有効な移動抑制等の対策の提案、の3点を目的とし、福島長期環境動態研究(F-TRACE)プロジェクトを進めている。これまでの約3年間の研究で、森林から河川水系への流入量は1年間に0.1%前後と極めて少なく、森林に沈着した放射性セシウムの約90%が地表から10cm以内に存在すること、河川水系の溶存態放射性セシウム濃度は、高い河川でも現在は1Bq/L未満であること、河川から海に流出する放射性セシウムの80%以上が懸濁態であり、2015年9月の高水時には、1年間の流出量の50%以上が流出したこと、等の知見が得られた。これらの成果を、林産物, 農作物, 水産物中の放射性セシウム濃度の予測や低減に向けた取り組みに生かしていく。

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