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福島第一原発事故により放出されたCs-137のきのこへの濃集と環境への再拡散に関する研究

Study on accumulation of Cs-137 in mushrooms released by Fukushima Daiichi Nuclear disaster and rediffusion of it to the environment

坂本 文徳  ; 香西 直文   ; 田中 万也  

Sakamoto, Fuminori; Kozai, Naofumi; Tanaka, Kazuya

福島第一原子力発電所の事故により環境中に大量の$$^{137}$$Csが放出された。森林地帯に降下した$$^{137}$$Csの一部は植物に取り込まれた。きのこが$$^{137}$$Csを濃集することは以前から知られている。しかし、鉱物が吸着した$$^{137}$$Csは長く保持されることが知られているが、きのこが濃集した$$^{137}$$Csの動態の詳細は調べられていない。そこで、今回天然のきのこ子実体への$$^{137}$$Csの濃集割合を調べるとともに、きのこに濃集した$$^{137}$$Csの動態を菌糸体を利用して調査した。きのこ子実体に濃集した$$^{137}$$Csの放射能は1.6$$times$$10$$^{7}$$ - 1.3$$times$$10$$^{3}$$ Bq/kgの範囲だった。室内実験での結果から、菌糸体が旺盛に繁殖している間は$$^{137}$$Csは高く濃集するが、菌糸体の繁殖を終えるとともに$$^{137}$$Csは再拡散することを確認した。菌糸を内包したバイオマットを利用した野外実験の結果、35日間の長期間設置では$$^{137}$$CSの濃集は確認できなかったが、8日間の設置で$$^{137}$$Csが濃集することを確認した。これは室内実験と同様の結果であり、きのこは一度濃集した$$^{137}$$Csを環境中に再放出すると考えられる。

no abstracts in English

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