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きのこの子実体と菌糸体、子実体傘と柄に濃集する放射性セシウムの比較

Comparison of radioactive cesium accumulated in/on mushroom fruit body and mycelium, its pileus and stipe

坂本 文徳  ; 香西 直文   ; 田中 万也  

Sakamoto, Fuminori; Kozai, Naofumi; Tanaka, Kazuya

2011年3月に発生した東日本大震災を発端として福島第一原子力発電所由来の放射性セシウムが福島県内を中心に広範囲に飛散した。放射性セシウムは生物にとってストレスとなるが、きのこが放射性セシウムを濃集することは以前から知られている。しかし、同一きのこの菌糸体と子実体で放射性セシウムの濃集割合にどの程度差があるのか詳しく調べられていない。そこで、我々は同じ種類のきのこを利用し、そのきのこの子実体と菌糸体に濃集する放射性セシウムの放射能を測定し、両者を比較検討した。また、子実体の傘と柄の部分で放射性セシウムの濃集割合に差があるのか調べた。その結果、総じて子実体への濃集割合が高かったが、濃集率の高低の傾向はきのこの種類により子実体でも菌糸体でも同様であると考えられる。アカヒダワカフサタケの傘と柄に濃集したCs-137の放射能の結果から、柄よりも傘の方が37$$sim$$62%濃集割合が高かった。セシウムは代謝が活発な部位に濃集することが知られている。きのこの傘では胞子の生産が行われるため濃集率が高いと考えられる。

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