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福島県沿岸域におけるセジメントトラップを用いた放射性セシウムの動態に関する研究

Study on the dynamics of radioactive cesium using sediment trap in the coastal area of Fukushima Prefecture

御園生 敏治   ; 鶴田 忠彦  ; 並河 光夫

Misono, Toshiharu; Tsuruta, Tadahiko; Namikawa, Mitsuo

沿岸域への放射性Csの流入は、現状、発電所地下水と河川からの流入が沿岸域への流入源と考えられ、河川堆積物の寄与は地下水の3倍程度と見積もられている。また、放射性Csは主に土砂に吸着して移動するため、河川水中の懸濁物質とともに供給される放射性Csを把握する必要がある。そこで本研究では、河川から流出する土砂に着目して、沿岸域での土砂の再懸濁・側方輸送を把握するために、水質系とセジメントトラップ(ST)系の2つの係留系を請戸川沖合に3地点設置し、流況などの海象を連続観測するとともに、浮遊する土砂をSTで捕捉した。STで捕捉した土砂の沈降量と実測した放射性Csを掛け合わせて算出した$$^{137}$$Csフラックスより、沈降量は2月のFP-Aの地点で多く、全体として数千から数百g/m$$^{2}$$/dayの範囲となった。同様に$$^{137}$$Csフラックスをみると、数百から数十Bq/m$$^{2}$$/dayとなった。各深度の放射性Cs量を報告した例と本成果で得られた放射性Cs量を比較すると、9から16倍の過大評価となった。その要因として、「河川前面のデータのみを使用した」などが考えられる。そのため、河川の影響は大きいと考えられる。

no abstracts in English

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