検索対象:     
報告書番号:
※ 半角英数字
 年 ~ 
 年

福島第一原子力発電所内滞留水中の放射性核種の構造材への移行,1; Cs, Sr, Niの移行挙動

Migration behavior of radioactive nuclides to structural materials in accumulated water at Fukushima Daiichi Nuclear Power Station, 1; Migration behavior of Cs, Sr, Ni

粟飯原 はるか   ; 柴田 淳広  ; 野村 和則  

Aihara, Haruka; Shibata, Atsuhiro; Nomura, Kazunori

福島第一原子力発電所では燃料デブリが滞留水と接触し、放射性核種が水へと継続的に移行している。事故廃棄物の処理処分を検討するためには、放射性核種の移行挙動を把握することが重要となるため、滞留水中の放射性核種濃度の傾向から挙動を推定するとともに、Cs, Sr, Niの移行挙動を確認する。原子炉格納容器(PCV)から採取された滞留水中の$$^{137}$$Csに対する$$alpha$$核種の放射能濃度比は下流(集中廃棄物処理建屋(集中RW)等)に比べて高い傾向にある。また、滞留水濃度から推定した放射性核種の継続的移行速度もPCVと下流で差が見られる。PCVは炭素鋼、集中RW等はコンクリートから主に構成されていることから、構造材による影響が考えられる。そのため、$$alpha$$核種はPCV内で継続的に溶出しているが、下流でコンクリートに収着、または水質の変化により沈澱し、原子炉建屋内に残留、蓄積している可能性がある。推定した挙動を確認するため浸漬試験を行った。建屋構造材としてモルタルやセメント、ステンレスを用い、滞留水に模擬するためpH調整(PCV滞留水pH6.6$$sim$$7.4)した浸漬液に約3ヶ月間浸漬させた。浸漬液には滞留水中の放射性核種の模擬としてSr, Cs, Niを硝酸塩で添加しており、Niはモルタルへの収着分配係数がPuと同様高いことから選定した。Sr, Csの濃度は一定であるが、Niは時間とともに浸漬液中からは減少し、一方ステンレスではいずれの元素も収着が見られなかったことからNi/Cs or Sr濃度比が変化した。

no abstracts in English

Access

:

- Accesses

InCites™

:

Altmetrics

:

[CLARIVATE ANALYTICS], [WEB OF SCIENCE], [HIGHLY CITED PAPER & CUP LOGO] and [HOT PAPER & FIRE LOGO] are trademarks of Clarivate Analytics, and/or its affiliated company or companies, and used herein by permission and/or license.