凍土上クロトウヒ植生におけるメタンの吸収に関する考察

Methane uptake in a black spruce forest underlain by discontinuous permafrost

原薗 芳信*; 二口 雄介*; 義川 滉太*; 岩田 拓記*; 植山 雅仁*; 永野 博彦   ; 坂部 綾香*; 小杉 緑子*

Harazono, Yoshinobu*; Futakuchi, Yusuke*; Yoshikawa, Kota*; Iwata, Hiroki*; Ueyama, Masahito*; Nagano, Hirohiko; Sakabe, Ayaka*; Kosugi, Yoshiko*

凍土上のクロトウヒ林における暖候季のメタンフラックスを渦相関法や傾度法で測定したところ、日々の気象条件によって、微量な放出と吸収の双方が観測された。既往研究では、調査地の土壌は大きなメタン放出ポテンシャルを有する、とされる。連続通気型チャンバーによるメタンフラックス測定を行ったところ、フラックスは降雨前後で吸収から放出に変化し、乾燥に伴い再び吸収に変わった。観測結果を基にメタンの吸収と放出に関わるプロセスについて検討したところ、地表面におけるメタンの酸化消失が重要なプロセスである可能性が示唆された。

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