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SH波によるドラム缶内面の腐食探査技術の開発,2

Development of corrosion detection technology on drum inner surface by SH wave, 2

中西 良樹; 茅根 誠

Nakanishi, Yoshiki; Chinone, Makoto

保管廃棄中のドラム缶は、腐食等による放射性物質の漏えいを未然防止するため、外観点検を行い、必要に応じて予防保全として新品のドラム缶に交換している。しかし、現行の外観点検では、内面腐食を把握できないため、内面腐食の急激な進行により、放射性物質が漏えいする恐れがある。この内面腐食の発見手法として、超音波の一種であるSH波を用いた腐食探査技術に着目した。この技術は、探触子(超音波送・受信部)からドラム缶にSH波を入射させ、腐食による減肉部位からの反射波の有無により腐食の存在を、反射波の往復時間、強度から腐食の位置を特定する技術である。平成28年度の試験では、SH波回転探査用超音波探傷機による模擬腐食試験を行い、応答の強度及び幅から腐食の深さ、幅、位置が評価可能であることを確認した。平成29年度の試験では、腐食内の異物による応答への影響を確認するため、錆粉等を挿入した模擬腐食を測定し、腐食内の異物が応答に影響しないことを確認した。また、ドラム缶の実腐食への適用性を確認するため、SH波探傷法による測定値と実深さを比較した結果、二つの測定法による差が大きくなく廃棄物の点検に使用できることを確認した。

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