再処理施設の廃止措置に向けたレーザーによる粉末回収技術の開発と適用性検討

Development of powder recovery technology by laser and examination of applicability toward decommissioning of reprocess plant

岡田 純平; 西野 紗樹; 照沼 龍輝; 高橋 直樹 ; 磯前 日出海

Okada, Jumpei; Nishino, Saki; Terunuma, Ryuki; Takahashi, Naoki; Isomae, Hidemi

再処理施設の廃止措置を安全かつ効率的に進めるためには、一部の粉末系グローブボックス(以下、「GB」という)内に滞留するMOX粉末の回収が必要であるが、従来技術ではその過程において大量の二次廃棄物が発生するという課題があった。そこで、本研究では前述した課題解決のため、レーザーによる粉末回収技術に着目した。現在、レーザー除染は原子力発電所において、高いレーザーパワー密度で照射が行われているが、激しい火花が発生するためGB内での適用は難しい。そこで、GB内でレーザー除染を適用できる条件を検討した。粉末系GB内MOX粉末調査結果を踏まえて、保守的な模擬試験体を作製し、レーザー照射試験を実施した。その結果、レーザーパワー密度を低下させても、付着物の除去が可能であり、火花の発生を低減できたことから、GB内へレーザー除染を適用できる見通しが得られた。

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