Macro- and microdosimetry for BNCT based on PHITS

PHITSに基づくBNCTのマクロ&マイクロドジメトリ

佐藤 達彦   ; 増永 慎一郎*; 高田 健太*; 熊田 博明*; 浜田 信行*

Sato, Tatsuhiko; Masunaga, Shinichiro*; Takada, Kenta*; Kumada, Hiroaki*; Hamada, Nobuyuki*

ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)の治療計画では、4つの線量成分(ボロン, 窒素, 水素, 光子)に対して、これらの物理的な吸収線量のみならず生物学的効果を考慮した光子等価線量を計算する必要がある。原子力機構が中心となって開発しているモンテカルロ計算コードPHITSは、マクロな体系内における放射線挙動を解析可能なため各成分の吸収線量を計算できるのみならず、ミクロな体系内における線量付与を計算する特殊なマイクロドジメトリ機能を有するため光子等価線量も計算可能であり、BNCTの治療計画に極めて有用なツールとなる。本発表では、PHITSのマクロ及びミクロな放射線挙動解析機能について紹介するとともに、PHITSをBNCTの線量評価に応用した例について解説する。

In the treatment planning of BNCT, the absorbed doses and photon-isoeffective doses deposited by boron, nitrogen, hydrogen, and photon components are separately calculated. We have newly developed a method for evaluating the photon-isoeffective doses based on Particle and Heavy Ion Transport code System PHITS. The model will be implemented into our treatment planning system, as part of the Tsukuba plan.