福島第一原子力発電所事故で発生した放射性廃棄物の分析データベースの構築

Database for analytical data of radioactive wastes originated from the accident in Fukushima Daiichi Nuclear Power Station

二田 郁子; 大木 恵一; 駒 義和  

Nitta, Ayako; Oki, Keiichi; Koma, Yoshikazu

東京電力福島第一原子力発電所(1F)の事故に由来して大量の放射性廃棄物が発生しており、これらを処分することが求められている。しかしながら、放射性廃棄物は多様な物理・化学的性質、汚染形態を示し、適切な処理・処分方法の検討や、処分後の安全性の評価等多くの課題がある。この解決のためには、放射性廃棄物の性状を把握し、研究機関や大学が連携して研究開発を行う必要がある。現在、各機関によって放射性廃棄物の分析データの取得が進められている。これらは、遅滞なく関係する研究者等の間で共有されることが必要である。1Fの廃炉に係る国内外の取組みを推進するため、分析値を有効に活用することを目的として、必要とされる分析データの選定、取得された分析データの集積、およびそれらの利用方法について考察した。また、それに基づき、Webサイトを利用して共有可能な公開分析データベースを検討した。

Various radioactive wastes generated in Fukushima Daiichi Nuclear Power Station should be safely disposed of. The properties of the wastes are required to understand. For that, the wastes are sampled and performed analyses. To utilize obtained analytical data, the database "FRAnDLi" was made to provide the data through the Internet.