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光子強度関数と$$s$$-process元素合成

Photon strength function and $$s$$-process nucleosynthesis

岩本 信之  

Iwamoto, Nobuyuki

光子強度関数は中性子捕獲断面積の計算にとって非常に重要な物理成分である。その情報は、中性子捕獲反応で放出されるガンマ線のエネルギースペクトル測定や光子入射による($$gamma$$, $$n$$)反応断面積測定、核共鳴蛍光散乱測定などを通じて取り出している。核データ評価計算で利用されている光子強度関数の多くは、ローレンツ型の形状を持ったclosed-formモデルと呼ばれるものである。測定で得られた光子強度関数はclosed-formモデルのパラメータを使って、再現されている。このclosed-formモデルの枠組みにおいて多くのモデルが提案されているが、本講演では標準ローレンツ型モデル, 一般化ローレンツ型モデル, 修正ローレンツ型モデルを使って、中性子捕獲断面積を計算し、光子強度関数が中性子捕獲断面積に与える影響について紹介する。また、近年、低光子エネルギー領域において、M1 scissors modeの重要性が指摘されており、このモードが中性子捕獲断面積へ大きな影響を与える可能性についても議論する。さらに、光子強度関数の導出例として、ドイツ・ドレスデン-ロッセンドルフ研究所(HZDR)で行われた$$^{206}$$Pbの核共鳴蛍光散乱測定で得られた光子吸収断面積と既存の($$gamma$$, $$n$$)反応断面積に基づいた評価計算を説明し、これを基に導出した$$^{205}$$Pbの中性子捕獲断面積やこの断面積のs-process元素合成への影響について議論する。

no abstracts in English

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