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北海道幌延地域を事例としたEPMAを用いた後背地解析

Provenance analysis using EPMA, case study of Horonobe area in Hokkaido

代永 佑輔; 佐野 直美*; 雨宮 浩樹*; 丹羽 正和   ; 安江 健一*

Yonaga, Yusuke; Sano, Naomi*; Amamiya, Hiroki*; Niwa, Masakazu; Yasue, Kenichi*

後背地解析を実施する上で、露頭分布に制約がある場合など地域的な制約に係る課題を解決するため、EPMAを用いて後背地推定を行う手法(重鉱物スクリーニング)が開発されてきた。本報告では、堆積岩や苦鉄質岩が後背地となる地域での本手法の適用性を検証した。測定試料は、北海道幌延地域の更別層と、その供給源として推測される天塩山地の白亜系および宗谷丘陵の新第三系とした。その結果、更別層は、問寒別地区東部では蛇紋岩・クロム鉄鉱・酸化鉄、問寒別地区西部では輝石・イルメナイト、幌延地区では角閃石・イルメナイトがそれぞれ卓越し、重鉱物組成の違いが認められた。供給源の岩石では、蛇紋岩は蛇紋石・クロム鉄鉱・酸化鉄、函淵層群は輝石、宗谷夾炭層・勇知層はイルメナイトが卓越する。これら結果から更別層の後背地は、問寒別地区東部は天塩山地、問寒別地区西部・幌延地区は宗谷丘陵が候補の一つと考えられる。特に、幌延地区については白亜系起源の鉱物がほとんど含まれておらず、更別層の堆積時期には既に宗谷丘陵の隆起が進行していたことを示唆する。以上のように、堆積岩や苦鉄質岩が後背地となる地域でも、本手法が適用できる見通しが確認できた。

no abstracts in English

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